Oct 23, 2025 JP → Read in English

サンノゼの再会

[37°20′17″N, 121°54′18″W]   旅先のサンノゼで乗り込んだタクシーの運転席には、アジア系の男性が座っていた。四十前後だろうか。走り出してすぐ、携帯電話が鳴った。ハンズフリーで通話が始まる。最初は英語だったが、すぐに聞き慣れない言語に切り替わった。

Oct 21, 2025 JP → Read in English

居心地の悪い図書館

[43°04′07″N, 141°21′00″E]   私はときどき、大学の図書館に足を運ぶ。学生でも卒業生でも教職員でもなく、近隣に住む市民として利用を許されている。広々とした空間は静寂に満ちていて、一時的に集中するには便利な場所だ。試験期間を除けば、自由に出入りできる。

Oct 17, 2025 JP → Read in English

旭川駅南口

[43°45′45″N, 142°21′30″E]   JR旭川駅で乗り継ぎの待ち時間ができた。次の普通列車まで数時間ある。急ぐ旅ではない。乗車券は途中下車を許している。わずかな時間でも駅と街を歩けば、鉄道旅の楽しみは確実に増す。

Oct 7, 2025 JP → Read in English

うき草

[35°40′53″N, 139°46′03″E]   世間一般では、人生で引越しを経験する回数というのは、意外と多くないらしい。先日、同年代の知人たちと「引越し」の話題になったとき、そのことを改めて実感した。

Jul 1, 2020 JP → Read in English

ナホトカと舞鶴 – Nakhodka, Russia & Maizuru, Japan

新型コロナウイルス禍による移動制限で旅立つことができない日々が続いても、多くの時間は旅について思いを巡らせている。これまでの旅、これからの旅。それらのつながり。過去の旅も、それを終えてから時間が経っているからこそ、ふとした光景が蘇ったり、その意味に気づいたりもする。

Jul 1, 2017 JP → Read in English

消え去った王国で沈没しかけた旅 - Sikkim, India

インド北東端、ネパール、ブータン、そして中国チベット自治区に囲まれたシッキムは、インドで最も人口が少なく、2番目に小さい州である。地図を広げると、インド領の一部が、チベット族の人々が暮らすヒマラヤ山脈に深く食い込んでいるように見える。かつて「シッキム王国」と呼ばれた独立国は、南ア

Apr 1, 2013 JP → Read in English

極東の隣人、サハリン - Yuzhno-Sakhalinsk, Russia

その理由はそこが自然豊かなロシア極東の最果ての地で、かつてその南半分が「南樺太」と呼ばれ日本の統治下にあったという地理と歴史への興味だけではない。数十年前に初めて稚内を訪れ宗谷海峡の波の向こうに浮かぶサハリン島を肉眼で見て以来、ずっと「最も近くて、行けそうで行かない隣国」という、